6/5(土)開催
シンポジウム
対馬から「海洋保護区」を考える
私たちの対馬は「海の恵み」を特別に受けてきた地域です。
対馬暖流は、多くの回遊魚の一生を支え、山猫が暮らす深い森も育み、そこからの水や栄養は磯根の生き物を支えて来ました。しかし、磯焼けが進み、水産資源も減少し漁業に頼ってきた島の未来に暗雲がたちこめています。
今、対馬の私たちが、先に立って海の生態系を守りながら伝統的漁業を継続し、水産資源を丁寧に利用していくことが、地元だけではなく、海の恵みを受ける多くの人たちとも、明るい未来をともにできると思います。
対馬は日本を代表する、海洋、漁業、島の生態系の調査研究が進んでいる地域で、私たちの思いとこれらの科学の成果が共に活かされる、日本初の海洋保護区を目指します。
このシンポジウムは、今年の1 月2 3 日に行われた林業再生シンポジウムの海洋バージョンと認識いただき、海を生業としている者の視点に立って、森、里、海の繋がりを再認識し、「生物多様性の確保」や「水産資源の持続可能な利用」を考えるものにしたいと思っております。
皆様方のご理解、ご協力、ご支援、ご参加の程よろしくお願いいたします。
●開催日時:平成22年6月5日(土)13:00〜17:00
●開催場所:対馬市交流センター(長崎県対馬市厳原町今屋敷675−4)
●主 催:対馬市
(HP)
●協 賛:対馬市漁業協同組合長会
●参 加 費:無料
●プログラム:
13:00 開会挨拶
13:05 来賓祝辞
13:20
基調講演T
「海を守り食を保護する持続型沿岸漁業の創成にむけて」
桜井 泰憲( 北海道大学大学院水産化学研究院 教授)
14:10 基調講演U 「対馬漁業の実態と持続的な資源管理への提案」
細井 尉佐義 氏( 上対馬町漁協青壮年部)
14:50 基調講演V 「国内外の海洋保護区をめぐる論議と対馬の可能性」
清野 聡子( 九州大学大学院工学研究院 准教授)
15:30 (休憩)
15:50 パネルディスカッション
「海洋保護区設定の意義」
パネリスト 財部 能成( 対馬市長)
根津 廣次( 対馬市漁業協同組合長会 会長)
吉村 厚( 対馬地区漁業士会 会長)
扇 次男( 対馬森林組合 組合長)
荒牧まりさ( 環境省自然環境局自然環境計画課)
コーディネーター 清野 聡子( 九州大学大学院工学研究院 准教授)
17:00 閉会挨拶
●ポスター(PDF)
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