8/3(日)開催

吉野川汽水域シンポジウム
                                  

 吉野川は徳島で暮らす人々にとって、地域のシンボルであり、昔から今に至るまで多くの恵みを運んでくれています。産業も、文化も吉野川と共にありました。これからの徳島での暮らしを考えるとき、吉野川とのかかわり抜きには語れません。  
  しかし、吉野川は年々姿を変えています。徳島市内を流れる河口域では、シオマネキがすむ豊かな干潟の上に道路橋の建設が進んでいます。さらに海側にも高速道路建設が計画されています。  
  このシンポジウムでは、吉野川の豊かな自然を未来に引継ぎ、吉野川と共に豊かに暮らしていくために、私たちはこれから吉野川とどのようにつきあっていけばよいのかということについて考えてみたいと思っています。  
  今そしてこれからのつきあい方を考えるためには、吉野川という地域の環境について理解し、評価し、さらに、その結果を踏まえて環境の保全や賢明な利用について私たち自身が考えていく必要があります。第T部では、その手立てとして「ふれあい調査」をテーマに、ふれあい調査とは何か、実際にどんな事をするのか、その社会的意義は何なのかといったことについてお話をうかがいます。第T部でのお話を受ける形で、第U部では、お二人の専門家に、河口や沿岸域の開発・保全・利用をテーマにアジア各国での統合的沿岸域管理の取り組みや日本の現状と課題についてお話をいただきます。最後に第V部では、第T部と第U部でのシンポジストによるお話を踏まえて、今徳島に住んでいる私たちは、吉野川の自然、特に河口や沿岸域の開発・保全・利用について、どのようにアプローチしていったらよいのかということについてお集まりの皆さんとともに考えてみたいと思っています。  
  このシンポジウムが様々なアイデアを生み出し、これからの私たちと吉野川とのつきあいに新たな局面の展開がもたらされることを心から期待しています。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

●主 催:とくしま自然観察の会
●開催日時:平成20年8月3日(日) 13:00〜17:00
●開催場所:徳島県立総合福祉センター 4階 401号室
        (徳島市中昭和町1丁目2番地) アクセスマップ(HP
●申 込 等:不要。当日、会場に直接おこしください。 参加無料!!
●問合わせ:とくしま自然観察の会(HP
        tel:088-623-6783
●プログラム(予定):
第T部:市民が地域の環境を理解・評価・保全する活動としての「ふれあい調査」の意義
      とは?
 開発法子(日本自然保護協会)
 宮内泰介 (北海道大学大学院文学研究科 地域システム科学講座)
  井口利枝子(とくしま自然観察の会 世話人)

U部:河口や沿岸域の保全・開発・利用を調整するための統合的沿岸管理とは?
  チュア・ティアエン博士(Dr. Chua Thia-Eng:アジア海域環境管理パートナーシップ
  (PEMSEA)東アジア海域パートナーシップ会議会長・海洋政策研究財団客員研究員)
  清野聡子(東京大学大学院 総合文化研究科) 通訳:大塚万紗子 国際海洋研究所
  (IOI)

V部:総合討論 吉野川汽水域のために、徳島で市民ができること
 進行 近森憲助(鳴門教育大学/とくしま自然観察の会 世話人)
  ゲスト:曽我部行子(生物多様性フォーラム/瀬戸市)

☆第T部:市民が地域の環境を理解・評価・保全する活動としての「ふれあい調査」の意
       義とは?
 「ふれあい調査」は、市民が地域の自然を将来にわたって保全したいと思ったとき、その自然に対する市民の「思い」や、地域で蓄積されてきた伝統的な農作業のやり方など自然の利用方法、自然とかかわりながら成り立ってきた暮らし方などを明らかにして、その結果を、自然保護のための資料として活用することを目的として行う調査です。  
  ふれあい調査の手法は、まだ実践の集約と研究の蓄積が十分なされておらず、確立されたものがあるわけではありません。しかし、ふれあい調査は環境の保全・再生の方法を決めたり、保全の目標を定めたり、あるいは、地域づくりや環境アセスメントなどの際に、地域の自然の保全を願う市民の声を反映させるためにも必要なものなのです。さらに、吉野川にとっては、「吉野川がどんな川であればいいのか」ということについて、様々な立場で吉野川とかかわる人々の共通語をみつける糸口になると考えます。

☆第U部「アジアの統合的沿岸域管理の視点から吉野川河口を考える」の趣旨  
  吉野川河口で生じている開発と保全をめぐる問題は、沿岸域に多くの人が住むアジア共通のものです。  
  ”統合的沿岸域管理(ICZM Integrated Coastal Zone Management)”は、沿岸や河口に特有の複雑な問題に対して、情報の公開や整理を行い、様々な立場の人が参加して意思決定を行う仕組みです。  
  アジアの多くの国の自治体がそれぞれの社会の仕組みのなかで、情報のわかりやすい提供、利害調整の会議の開催、市民参加を促す活動を行っています。  
  実は日本は、沿岸域や河口の問題解決という点で、先進国ではありません。これまで調整など考えることもなく、ばらばらに開発を行った結果、あちこちひどいことになっていた、という事態が多く起きています。吉野川もその一つになってきました。  
  アジアでの多くの事例をご存じのチュア先生をお迎えし、吉野川の河口と沿岸を今後どうしていけばよいのか、どうするのかということについて議論し、その議論の中から光明を見出したいと思います。

☆ 前日8月2日(土)には、日本財団助成事業として「吉野川 人と海と川とのつながりと恵みを感じるエコツアー(夏版)」を実施します。今年度1年かけてプログラムを検討するためのお試し版ですので一般募集はしませんが、助成事業期間が終了した後、定期的にツアーを実施し、一般募集して広げていくことを考えています。乞うご期待ください。




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