3/16(日)開催
沿岸環境関連学会連絡協議会 第19回ジョイント・シンポジウム
「うみと環境教育」
大量生産、大量消費、大量廃棄を基本に経済成長を遂げた我が国の沿岸域では、富栄養化や埋め立て、人工護岸の造成等の人為的な影響を受けて、環境破壊や絶滅を伴う生物多様性の低下、有害有毒赤潮の発生、海底の貧酸素化と青潮の発生等々、様々な問題が顕在化しています。沿岸環境に配慮し、改善していくためには多くの人々が先ず関心を持つことが、取り組みの第一歩として重要です。
このような観点から、うみの環境教育は重要な意味を持つことは論を待たないでしょう。さらに環境教育の場としても、「うみ」は格好の場です。磯遊びや釣り、潮干狩り等は、幼少の頃からの心躍る楽しい思い出として大人にも刷り込まれているでしょう。うみで不思議な生物や様々な現象に触れて、豊かなセンス・オブ・ワンダーの感性を育んだ人々は、沿岸環境を守り改善する担い手あるいはサポーターとして、これからの社会で重要な役割を果たすと期待されます。
本ジョイント・シンポジウムにおいては、うみの環境教育に関わっている様々な組織や個人による、様々な取り組みについて現状を総括し、問題点や今後の展望について討議します。
●日 時:平成20年3月16日(日) 10:00〜17:40
(閉会後、情報交換会を予定)
●場 所:京都大学農学部 総合館大講義室(地図・アクセス)
●世話人:今井一郎(京大院・農)
清野 聡子(東大院・総合文化)
●主 催:沿岸環境関連学会連絡協議会(HP)
●参加費:1000円
●プログラム:
10:00〜10:10 開会挨拶 山本民次
(日本水産学会環境保全委員会委員長,広大院・生物圏)
10:10〜10:20 趣旨説明 今井一郎
(同環境問題小委員会委員長,京大院・農)
司会:矢持 進(大阪市大)
1. うみと環境教育:概論
10:20〜10:50 うみ好きがつながる環境教育・生涯学習・市民調査
清野聡子(東大院・総合文化)
2. 大学における取り組み
10:50〜11:20 学生を連れてフィールドへ行こう
山下 洋(京大・フィールド研)
3. 自治体機関による取り組み
11:20〜11:50 大阪府水産技術センターにおける環境教育の現状と
問題点 有山啓之(大阪環農水総研)
11:50〜13:00 昼 食
司会:広石伸互(福井県大)
4. 博物館・水族館の取り組み
13:00〜13:30 宮島水族館における環境学習
石岡宏子(宮島水族館教育ボランティア)
13:30〜14:00 琵琶湖博物館にとって環境教育とは何か?
大塚泰介(琵琶湖博物館)
5. 民間会社の取り組み
14:00〜14:30 大阪湾における環境学習と地域のあり方
岩井克巳(日本ミクニヤ)
6. 漁協の取り組み
14:30〜15:00 大阪の海・街・川をめぐる環境教育
北村光弘(大阪市漁協)
15:00〜15:15 休 憩
司会:今井一郎(京大院・農)
7. NPOの取り組み
15:15〜15:45 海・人・地域をつなぐ中津干潟の環境学習
足利由紀子(水辺に遊ぶ会)
15:45〜16:15 市民・ダイバーとして取り組む環境教育と大阪湾再生活動
関藤博史(CAN環境教育技術振興会)
16:15〜16:45 市民調査による漂着ごみ問題への取り組み
小島あずさ(JEAN/クリーンアップ全国事務局)
司会:今井一郎・清野聡子・矢持 進・広石伸互
16:45〜17:30 総合討論
17:30〜17:40 閉会挨拶 灘岡和夫(沿環連,東工大)
18:00〜19:30 情報交換会(会場付近)
●問合せ先:今井一郎(imai1ro@kais.kyoto-u.ac.jp)
清野聡子(fwid6176@mb.infoweb.ne.jp)
●参加申込先:〒606-8502 京都市左京区北白川追分町
京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻
海洋環境微生物学分野 今井一郎
E-mail:imai1ro@kais.kyoto-u.ac.jp
TEL: 075-753-6356
FAX: 075-753-6375
※参加申込はE-mailかFAXでお願い致します。当日参加も可能ですが,
事前準備のため,人数の把握にご協力をお願い致します。
情報交換会の出席の有無も併せてお知らせ下さい。
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