3/27(木)開催

日本水産学会水産環境保全委員会シンポジウム
水産環境の不確実性に応じた漁場造成のパラダイムシフト
−順応的管理による浅場づくりのはじまり−

 
  平成19年度に改定された水産基本計画では、水産動植物の繁殖にとって重要な藻場・干潟など浅場の減少を食い止めるため、海域環境に応じた手法による造成・保全の推進が明記され、モニタリングの実施とその結果に応じた順応的管理が水産基盤整備事業に導入されようとしています。
 これらの行政施策の転換を沿岸漁場造成に関わるパラダイムの転換期と捉えた上で、本シンポジウムでは、不確実性を伴う個体群、生態系の保全・再生や、持続的に利用・管理するための手法として提唱された順応的管理の全体像を概説後、水産資源管理分野への有効性や適用事例を紹介するとともに、水産増養殖を主な対象とした漁場造成への導入の経緯について説明します。 続いて、浅場造成に焦点を絞りながら仮説検証型の事業実現のために必要となる、造成計画の策定、モニタリング、効果の評価と改善に関わる要素技術や、浅場の持つ多様な価値を関係主体が連携を保ちながら持続的に体系化してゆくための合意形成プロセスについて論点を整理します。 最後に、増養殖場の造成に関わる順応的管理のさきがけ的な事例を紹介し、順応的管理を浅場造成に導入するために研究者が果たすべき役割や、漁協や漁業者、行政や企業、市民の関わり方について議論します。

●日 時:平成20年3月27日(木) 9:30〜17:00
●場 所:東海大学海洋学部第2会場(8号館)
●企画責任者:瀬戸 雅文(福井県大生物資源)・桜井泰憲(北大院水)・          清野 聡子(東大院総合文化)
●内 容:
9:00〜9:05  開会の挨拶   水産環境保全委員会委員長
9:05〜9:20  企画趣旨説明 瀬戸雅文(福井県大生物資源)

T 順応的管理の理念と漁場造成への導入プロセス   
   座長 櫻本和美(海洋大)
9:20〜9:50   1.順応的管理の理念と生態系管理の課題
           松田裕之(横浜国大環境情報)
9:50〜10:20  2.資源管理における順応的管理の事例紹介
          −知床を例として−  桜井泰憲(北大院水)
10:20〜10:50 3.水産基盤整備事業における順応的管理の導入
           佐藤昭人(水産庁)

U 順応的管理による浅場づくりのための要素技術と体系化
   座長 田中章(武工大環境情報)
11:00〜11:30 1.生息場適性指数を用いた岩礁性藻場の予測と順応的
             管理  三浦正治(海生研)
11:30〜12:00 2.生態系の連続性を考慮した生物生息地環境評価手法
             の開発  林文慶(鹿島建設(株))
  (昼休憩)
   座長 瀬戸雅文(福井県大生物資源)
13:00〜13:30 3.人工干潟の環境変化モニタリング
            中瀬浩太(五洋建設(株))
13:30〜14:00 4.順応的にすすめる岩礁性生態系の修復
            綿貫啓(干ルファー水工コンサルタンツ)
14:00〜14:30 5.市民・漁業者・行政の合意形成プロセス
            清野聡子(東大院総合文化)

V 増養殖場造成における順応的管理のさきがけ事例
   座長 伊藤靖((財)漁港漁場漁村技研)
14:40〜15:10 1.アマモ場を組み込んだ漁場造成の実践
            鳥井正也(岡山県農林水産部)
15:10〜15:40 2.市民参加による海づくりの推進
            工藤孝浩(神奈川水技)
15:40〜16:10 3.漁業者との協働による環境保全と養殖漁業管理
            林和明(北海道栽培公社)

16:20〜17:25 総合討論    座長 瀬戸雅文(福井県大生物資源)
17:25〜17:30 閉会の挨拶  水産環境保全委員会副委員長

●詳 細:平成20年度日本水産学会春季大会案内
●問合わせ先:東海大学海洋学部水産学科 総務担当 石川智士
  tel:054-334-0411(内線2922)



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